プライベートブランド(PB)の増加

PBとは、小売・卸売業が企画・開発し、自社で販売する独自ブランドの商品を指します。メーカーが作るナショナルブランド(NB)商品の同等品と比べて割安なのが特徴です。メーカーに生産委託し、小売りの配送網活用や宣伝費をかけないなどのコスト抑制策で、NBよりも利益率が高くなっています。食品や日用品などに多く、セブン&アイ・ホールディングスのセブンプレミアムやイオンのトップバリュが代表例です。
日本経済新聞らの分析によれば、加工食品や調味料、清涼飲料、アルコール飲料などを含む食品PBの割合は、10月に16.8%になっています。品目別のPB比率は、冷凍野菜が57%と最多で、ハムが34%、牛乳は32%です。PBシフトの背景には食品価格の上昇があります。
全国スーパーマーケット協会の調査によれば、PBを取り扱うスーパーの割合は、2023年に80.5%に達しています。物価高で生活必需品のPBに脚光が集まっています。単価が安いPBだけでなく、イオンのグリーンアイなど有機食品といった付加価値型のPBも登場し、商品の幅が広がっています。

 

(2023年11月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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