障害者虐待件数の増加

厚生労働省の発表によれば、障害者の虐待件数は、年々増加傾向になり、2022年度は過去最多になっています。2022年度に、障害者が障害福祉サービス事業所・施設の職員、家族から受けた虐待は3,079件あり、被害者は3,482人に上っています。2021年度から386件、522人増え、被害者のうち3人は死亡しています。
2022年度に、虐待防止の職員研修が事業所に義務付けられ、発見時の通報に結び付いたことなどが要因と考えられます。事業所職員からの虐待は956件、被害者は1,352人でした。このうち知的障害者2人が、身体的虐待で死亡しています。施設での虐待で最も多い職種は、生活支援員で44.4%でした。
虐待行為の類型は、身体的虐待が52.0%、暴言などの心理的虐待が46.4%と目立っています。虐待された人の障害種別は、知的障害が72.6%で最多でした。一方、家族による虐待は2,123件、被害者は2,130人でした。

(2023年12月21日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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