内密出産の内訳

熊本市の慈恵病院の発表によれば、孤立出産を防ぐため、病院以外に身元を明かさない内密出産が、2021年12月の初事例から2年で計21例あったとしています。約8割の16人が医療機関を受診していませんでした。妊婦は様々な事情を抱え、危機的状況にあります。
21人全員が家族との関係を厳しいとし、うち18人は内密出産に至った第一の理由を親や家族、行政に知られたくないとしていました。21人のうち、約4割の8人が20歳未満の若年妊娠です。居住地は関東以北が8人、熊本以外の九州が7人、中国・四国、近畿がそれぞれ3人で、多くが新幹線を使い、全国から身を寄せていました。生まれた子どもの処遇については、2人は特別養子縁組が決まり、8人も縁組に向け手続き中です。
慈恵病院は、17例までの計算で妊婦の医療費や交通費など計約1千万円を負担しています。

(2023年12月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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