空き家増加

総務省の公表によれば、全国の空き家が900万戸にのぼり過去最多となっています。総住宅数に占める空き家の割合も13.8%で、過去最高を更新しています。前回2018年の849万戸から51万戸増えています。1973年から一貫して増え続けており、この30年間で空き家数は倍増しています。住宅7戸に1戸が空き家です。
都道府県別で空き家率が最も高いのは、和歌山県と徳島県で21.2%、次いで山梨県の20.5%です。東京都の空き家率は11%で、空き家数は最も多く、増加率は6.9%と、沖縄県に続いて全国で2番目に高くなっています。
空き家の増加は高齢化が主な要因です。核家族化もあり、ひとり暮らしの高齢者が亡くなったり、施設に入所したりすることで増えていきます。親族が相続しても、取り壊し費用や売却の難しさなどが壁になり、すぐに利活用つながらないケースも多く、団塊世代の高齢化が進む今後は、空き家はさらに増えると思われます。

 

(2024年5月1日 朝日新聞・日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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