今春の企業の賃上げ率

帝国データバンクの調査によれば、春闘で連合が目標として掲げた5%以上の賃上げに、3分の2の企業が達していないことが分かりました。連合のまとめでは、賃上げ率の平均は5.17%と高水準ですが、企業間の間で格差が広がっています。賃上げした企業は77.0%に達し、据え置きの16.6%や賃下げの0.6%を大きく上回っています。賃上げの理由については、人材確保や従業員の士気向上などが挙がっています。
一方、賃上げ率は5%以上が26.5%だったのに対し、5%未満は67.7%です。3%という回答が22.0%で最多でした。中小企業では価値転嫁が難しいため、賃上げは抑制的な傾向です。大企業との差が生じている可能性があります。

(2024年5月10日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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