Z世代の存在感

Z世代は、一般的に1990年代半ばから2010年代前半に生まれた世代を指します。X世代(1960年代半ば〜80年ごろ生まれ)、ミレニアル世代とも呼ばれるY世代(80年ごろ〜90年代半ば生まれ)に続くことからZ世代と呼ばれます。消費や職業選択、政治への考え方といった価値観が上の世代と異なるとされています。
Z世代の特徴の一つは、インターネットが普及した環境で生まれ育ったことです。情報収集先はSNSなどが中心で、発信能力も高くなっています。学校教育などで気候変動について学んだことから、環境に対する意識が高く、多様性や人権を重視する傾向もあります。
11月に予定される米大統領選では、Z世代の投票行動が注目されています。選挙では全有権者の2割弱を占める見込みです。2022年の中間選挙では、Z世代を含む若者の票が与党・民主党に流れ、事前予想を上回って善戦しました。バイデン大統領とトランプ前大統領の両陣営は、SNSでの発信に力を入れ、Z世代の支持取り込みを狙っています。

 

(2024年5月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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