国際通貨基金(IMF)は、2026年の世界経済の成長率を3.1%と予測しています。IMFは、経済見通しを四半期ごとに見直しています。2027年の成長率は7月時点と同じく3.4%に加速すると予想しています。米国などで相次ぐAI向けデータセンターの建設が先端半導体などの需要を膨らませ、経済を上振れさせると分析しています。
AIブームやエネルギー問題への対応というプラス効果は、国・地域によって偏りがあります。2026年の先進国の成長率は2.1%と、7月時点から0.4ポイント上方修正しています。2025年の2.0%から小幅ながら加速すると見込んでいます。対照的に新興国は同0.1ポイント下方修正し3.7%と予想しています。軍事衝突の直接的被害でサウジアラビアなど中東・中央アジアが、マイナス成長に落ち込むと分析しています。
世界の2026年の物価上昇率は7月と同じ4.7%と据え置いたものの、20247年は0.2ポイント高い4.1%と見通しています。中東情勢の混迷に伴うエネルギーの供給不足とともに、AIブームも押し上げ要因になっています。

(2026年10月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





