天気や気圧の変化による天気痛に苦しむ人が少なくありません。潜在患者は1000万人に上るとされ、7割が医療機関を受診していません。天気痛は正式な病名ではなく、片頭痛や肩こり、関節リウマチなどの慢性痛が気圧の変化に伴う自律神経の乱れで悪化した状態を指します。
ウェザーニューズの調査によれば、天気痛を自覚していると回答した人は半数近くに上っています。女性は67%と男性の40%を大きく上回っています。天気痛の症状が特に辛い時期については、1年を通してあまり変わらないや季節の変わり目がそれぞれ3割でした。台風シーズンが16%、梅雨が14%で1~3%でした。急激な気圧低下にさらされる台風の接近時や、雨で湿度が高くなる梅雨の時期に頭痛やめまい、倦怠感などの天気痛の症状が出やすくなります。
天気痛の症状が、年々つらくなっていると回答したのは30%で、年々軽くなっているは5%で、大幅に上回っています。近年は記録的な大雨や猛暑など極端な気象条件が増えており、急激な気圧変化を伴うケースが多くなっています。
十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動など規則正しい生活を送ることが大切です。天気痛は耳の奥にある内耳が気圧の変化を感じ取ることで引き起こされます。耳をつまみ、回し、引っ張るなどしてマッサージすることで、耳の血行を改善することも効果的です。

(2026年9月3日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





