厚生労働省の調査によれば、2025年度の民間企業の男性の育休取得率は50.9%となり、初めて半数を超えました。しかし、取得期間は48.9%が1カ月未満でした。男性の育休取得率は初めて5割を超えたものの、古い役割分担の意識は根強く残っています。

積水ハウスの家事の実態調査によれば、男性に家事への関与度を自己評価してもらったところ、79.3%が積極的に関わっていると答えています。女性に夫の関与度を評価してもらうと、同じ回答は63.9%にとどまり、15ポイント超の差がみられました。初めて白書を発行した2019年は、男性の自己評価は47.1%で、女性からの評価50.9%を下回っていました。
7年間で家事に関与していると自負する男性が増えましたが、男女間で認識のギャップが拡大しています。当事者意識があまりない人からすれば取るに足らないと映る細かな作業も、あらゆる家事に責任感を持っている人にとっては負担が大きく、多くの男性はこの厄介なギャップを認識できていません。この認識の差を夫婦ともに自覚することが大切です。

(2026年9月18日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)





