減胎手術が各地で行われ、手術後の妊婦が全国の大学病院で受け入れられていた現状が明らかになりました。大学病院の3割が、2020年以降に手術後の妊婦を少なくとも計42人受け入れた経験があることが読売新聞の調査で分かりました。この手術は法的位置づけが不明確で、国内の実施数も十分に把握されていません。
多胎妊娠は早産や、妊娠高血圧症候群などの合併症が懸念されます。減胎手術はこれらのリスクを軽減するための処置です。多胎妊娠はお腹の赤ちゃんが一人の場合と比べ、母子ともにリスクが高まります。国の専門部会が、2003年に一定の条件下で、実施が認められ得るとの方向性を示し、ルール化が必要だと指摘していましたが、その後議論は停滞したままです。安全に行うための対象や時期、方法について、明確な指針はありません。

(2026年5月10日 読売新聞)
(吉村 やすのり)





