被曝医療を専門とする国の放射線医学研究所は、東京電力福島第1原子力発電所事故の教訓を糧に、甲状腺にある放射性ヨウ素を乳幼児に対しても測定できる機器を開発しています。専用車両の配備のほか、国内外の人材育成にも力を入れます。
甲状腺の線量モニタリングは年齢が低いほど重要になります。事故後、モニタリングが特に重要な乳幼児などに対しても計測できるよう、親が抱いたままでも使える計測機器を開発しています。現地で活動する際の機材も改良し、現場での通信環境を整え、被曝した患者を搬送しやすくした車両などを配備しています。
放射能汚染が起きた現場で活動するスタッフが車両に搭載された測定機器で、現場の位置情報と線量などの情報を送信できるようにしています。リアルタイムで情報が集まるので、遠隔地にいる医師などが対応を検討しやすくなると期待されています。

(2026年4月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





