認知症の人や家族、住民が集う認知症カフェが全国に広がってきています。市区町村の9割が開設済みで総数は9,000カ所を超えています。高齢化の進展に伴い認知に問題を抱える人は増加傾向にあります。住み慣れた地域で誰もが安心安全な生活を続けていくには、孤立を防ぎ、相互理解を深めることが不可欠です。認知症カフェの起源は、1997年にオランダで始まったアルツハイマーカフェです。
人口10万人当たりの件数を見ると、高知県が20.27件でトップです。以下、佐賀県の17.3件、岩手県の16.6件、秋田県の14.5件が続きます。上位10県は、いずれも高齢化率が全国平均の29.3%を上回っています。
九州大学の調査によれば、2025年に高齢者に占める認知症の発症率は約13%と推定されています。高齢者人口が約4,000万人と、ほぼピークを迎える2040年には約15%になる見通しです。軽度認知障害を含め、高齢者の約3割が認知症に問題を抱える時代が訪れます。

(2026年5月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





