AIスキルが転職時の年収アップに欠かせなくなってきています。大企業ではスキルの有無で11%の賃金プレミアム(上乗せ)が発生しています。事務や営業といったホワイトカラー職で15~28%に達しています。
ホワイト職種では、AIスキルの有無が賃金に与える影響は大きくなっています。求人賃金が、一般事務・オフィスワーク、経営企画・新規事業開発、営業で15~28%高くなっています。インフラ・ネットワーク、システム開発(全般)などのIT系エンジニアを上回る水準です。管理職層はより顕著になっています。

日本では、長らく転職時の年収アップは1割が天井と言われていましたが、転職支援サービスで賃金が1割以上増えた転職者の割合が、2025年4~6月期は過去最高の39%に達しています。実務で使えるAI関連の高スキルを継続的に身につけることが賃金アップにつながります。

AI関連求人の件数は右肩上がりです。2026年6月時点では、2020年1月に比べて8倍に増えています。賃金プレミアは全体として健全な雇用流動化の追い風となります。ジョブ型の導入もあり、年功によって賃金が決まる日本型雇用慣行からの変化の起爆剤になります。

(2026年6月21日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





