国立大学病院の赤字

 全国各地で高度な医療を提供し、医師の育成も担う国立大学付属病院の経営が危機に直面しています。国立大学病院長会議によれば、2024年度の経常損益は全体で約250億円の赤字になっています。2023年度に初めて赤字に転落し、2年連続となっています。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って支給されていた補助金がなければ、2020年度から赤字になっていました。高度医療の多くは利幅が少ない上に、資材費や人件費の増加が続き、大半が赤字となっていました。

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世界の旅行者数の増加

 国連世界観光機関によれば、2024年に世界の海外旅行者は推定14億人に上り、コロナ前の99%の水準まで回復しました。世界の観光業の総輸出収入も1兆9,000億ドル(約270兆円)と過去最高が見込まれています。世界の観光需要がコロナ禍から回復してきた一方、出入国在留管理庁によると日本の出国者数は1,300万人とコロナ前の65%の水準に伸び悩んでいます。直近の円安基調や世界的なインフレが、海外旅行控えも生んでいます。

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臨床医学分野の研究力低下

 国立大病院は、診療や医師の教育だけでなく研究も大きな役割の一つです。病気の原因解明から新しい薬や治療技術、診断法の開発まで幅広く担っています。臨床医学研究の主要な担い手になっていますが、日本の研究力は低下しています。

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肺がん検診にCT検査導入

 国立がん研究センターは、最新の科学的根拠に基づく肺がん検診のガイドラインで、1日20本、30年以上たばこを吸うヘビースモーカーで、50~74歳の人に対しては、CT検査を推奨としています。従来のX線検査に比べて、死亡リスクを下げるメリットがあると判断しています。

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Perspectives of Reproductive Science vol.4発刊

 今回のcutting edgeの論文は、母子の異数性に関する遺伝的決定因子についての論文です。臨床論文はPPOS法とGnRHアンタゴニスト法を比較した無作為化比較試験の論文と、自然周期とホルモン補充周期による凍結胚移植後の出生率に関する論文です。今回の担当は、山口大学の杉野先生と群馬大学の岩瀬先生です。

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