不登校児童生徒の増加

学校現場の様々な課題を把握するため、文部科学省の児童生徒の問題行動・不登校調査によれば、2022年度の不登校の小中学生は過去最多の約29万9千人に達しています。前年度比22.1%の大幅増となっています。うち学校内外の専門機関に相談していない児童生徒も、過去最多の約11万4千人です。 続きを読む

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医師の働き方改革に憶う

日本の医療提供体制が危機的な状況にある最大の要因は、2004年に始まった新しい臨床研修制度だと考えられます。それ以前の新人医師の多くは、診療科間の仕事内容の違いも分からないまま、いきなり大学の医局に入り研修を行っていました。大学医局で滅私奉公的な初期教育を5~10年程度受けた現在の50歳以上の医師の多くは、常に週80時間ほど病院におり、請われれば過疎地でも働くといった労働観を持つ人が多数を占めていました。 続きを読む

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研究費の配分

筑波大学と弘前大学の研究チームが、研究費と研究成果の関係を調べています。科学研究費助成事業(科研費)は、文部科学省所管の日本学術振興会が交付する研究助成金で、大学や研究機関、企業の研究者から研究を提案してもらい、将来性のあるテーマに支給しています。基礎研究が多く、採択率は約3割です。 続きを読む

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AIによる遺伝子変異の予測

ヒトなどの生物の遺伝情報は、細胞の中にあるDNAに記録されています。DNAは4種類の塩基と呼ぶ物質がペアになった塩基対が並んだものです。ヒトの場合、約30億の塩基対が並んでいます。塩基対の配列のうち、体の中で様々な働きをするたんぱく質の設計図になっている部分を遺伝子と呼びます。ヒトのDNAには約2万の遺伝子があります。遺伝子の塩基配列が変わる変異が起こると、たんぱく質の機能の変化などで病気の原因になります。 続きを読む

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アルツハイマー病を知る―Ⅳ

その他・ケア
レカネマブの登場に期待は高まっていますが、投与対象は認知症全体からみれば、ごく一部にとどまります。認知症が進行するなどして、新薬の対象にならない多くの人への治療やケアも重要です。アリセプトなどの従来薬に加えて、過去の出来事を思い出して仲間と語り合う回想法や、一緒に歌う音楽療法なども、脳を活性化したり穏やかな気分になったりする効果が期待できます。 続きを読む

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