ワクチンの定期接種により、破傷風、日本脳炎、ポリオ、麻疹など数多くの感染症が克服されてきています。ワクチン接種により、あらかじめ免疫の記憶を付けておけば、ウイルスなどの病原体が体内に入ってきた時に、素早く免疫によって体が守られ、病気に罹らずにすみます。しかもワクチンは、個人の感染を防ぐだけではありません。集団免疫と言われるように、多くの人がワクチン接種を受けることにより、社会からその感染症が減り、結果的に予防接種を受けていない人も感染症から守られることになります。 続きを読む
- 2026年05月07日6/6 日本医学会シンポジウム「着床前遺伝学的検査(PGT-M)について考える」 開催 @東京
- 2026年05月01日6/6~6/7 第67回日本卵子学会学術集会 開催 @川越
- 2026年04月15日5/15~5/17 第78回日本産科婦人科学会学術講演会 開催 @札幌
- 2026年03月02日3/28 第30回松本賞選考委員会 開催 @東京
- 2026年02月28日3/24 福島県立医科大学学位授与式 @福島
- 2026年02月16日3/22 第31回日本女性医学学会ワークショップ 開催 @東京
コロナ禍の世界健康安全保障指数
2019年10月に米ジョンズ・ホプキンス大学の公衆衛生の専門家が、世界健康安全保障指数を発表しています。医学研究の最前線にいる安定した民主国家は、その豊富な知識をリソースを活用して、市民を守れると予想しています。米国はパンデミックへの対応で最も優れているとされ、早期の検出と報告、迅速な対応と感染拡大防止の項目で高い評価を得ています。英国、フランス、ドイツなど欧州の民主国家も上位にランクされています。
しかし、今回のコロナ禍は、予想を大幅に裏切るものとなっています。世界の民主国家の大半は、政府の惨憺たる失敗という苦い経験を余儀なくされています。日本は今なお試練のさなかにありますが、それでもコロナによる累計死者数は、世界の多くの国と比べて際立って少ない状況です。日本の人口は米国の約3分の1ですが、死者数は50分の1程度にとどまっています。状況がはるかに深刻なのは、米国だけではありません。東南アジアの少数の国とニュージーランドなどいくつかの島国を除き、世界の民主国家は、ほぼ全てパンデミックに毅然とした対応を貫くことに失敗しています。 続きを読む
新型コロナウイルスの起源に関するWHOの報告書
新型コロナウイルスはどこからやってきたのでしょうか。WHOは、新型コロナウイルスが最初に流行した中国湖北省武漢市で、1~2月に実施した調査の報告書を公表しています。動物のウイルスが人に感染して広がった可能性が高いとしていますが、決定的な証拠をつかむことはできていません。新型コロナのような新しい病原体による感染症を新興感染症と呼びます。病原体の特定に加え、その病原体の起源を調べることは重要です。 続きを読む
マスク着用の歴史
わが国は、古くからマスク文化を育んできています。1879年には英国由来のレスピラトールが東京などの都市で見かけられており、これがマスクの原型です。世界的には外科の手術室でマスクが用いられるようになったのは、1897年のドイツが最初であるとされています。 続きを読む
安全性と安心の違い
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出が、2年後にも始まる見通しになりました。処理水には放射性物質であるトリチウムが含まれていますが、その濃度は国際基準以下であり、健康被害は全く問題とならないとされています。仮に毎日2ℓ飲み続けても健康影響が出る水準を十分に下回っている基準である1ℓあたり6万㏃の40分の1の水準です。この線量水準は、国際的にみても厳しく、WHOの飲料水の水準の7分の1です。 続きを読む






