エコノミークラス症候群

 熊本地震では長い避難所生活や車中泊の生活により、エコノミークラス症候群が発症しています。エコノミークラス症候群には、ふくらはぎなど主に足の静脈に血栓ができる深部静脈血栓症と、できた血栓が剥がれて血流に乗って肺の血管をふさぐ肺塞栓症があります。命にかかわる肺塞栓症を防ぐには、血栓を早く見つけることが何より重要です。
 重症化を防ぐには足の静脈にできた血栓の早期発見が大切です。超音波検査で足の静脈に血栓ができていないか調べることが必要になります。血栓は一度足にできると再発しやすくなります。溶けずに残って次第に大きくなると、例えば1年後に肺の血管を詰まらせることもあります。足のむくみや痛み、息苦しさなどを感じたら、早く医療機関を受診することが大切です。

(2016年4月27日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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