オミクロン型での後遺症の減少

新型コロナウイルスのオミクロン型では、感染後に後遺症を訴える人の割合がデルタ型の半分になることが海外の研究で明らかになっています。英キングス・カレッジ・ロンドンの研究成果によれば、感染から4週間以上後に後遺症の症状を訴えた人は4.5%でした。この時期は感染者の70%以上がオミクロン型だったと推定されています。デルタ型の流行期では、後遺症を訴えた人は10.8%であり、オミクロン型では減少しています。

東京都の調査によれば、オミクロン型に感染したと推定される相談者の約39%がせき症状、34%が倦怠感を訴えていました。それぞれ22%、26%だったデルタ型などよりも多くなっています。しかし、味覚・嗅覚障害や脱毛の訴えは減っています。感染者が増えれば、後遺症なる比率が低くても後遺症患者の総数は増えます。

しかし、時間が経過すると後遺症を訴える人の比率は下がります。慶應義塾大学の研究によれば、新型コロナの入院患者のうち、診断から3カ月後に倦怠感を訴える人は21%いましたが、半年後には16%、1年後には13%に下がります。記憶障害を訴える人の比率は3カ月後と1年後でほぼ変わらないなど、目立った減少が見られない症状もあります。

(2022年7月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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