コロナ禍での家計債務の増加

コロナ禍で世界の主要国での住宅価格の高騰に伴い、世界の家計債務は、2021年9月で55.4兆ドルと、コロナ前より約6兆ドル増えています。過去に住宅過熱で経済が打撃を受けた代表例はリーマン危機です。


家計債務の内訳は、先進国では住宅ローンの占める割合が大きくなっています。国際決済銀行によれば、米国は72%、英国は78%が住宅ローンです。コロナ禍での住宅需要の拡大が、債務を底上げしています。日銀の資金循環統計をもとに計算すると、日本でも住宅ローンの割合は、2021年9月時点で家計債務の62%を占めています。

(2022年2月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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