コロナ禍における生活の変化

ニッセイ基礎研究所の2020年12月の調査によれば、感染拡大前の2020年1月頃と比べて、家事時間が増えたという男性は12.5%ですが、女性は32.3%にも達しています。育児時間が増えたと答えたのも育児時間が増えたと答えたのも、男性は17.5%、女性は29%となっています。新型コロナウイルス禍で在宅ワークが広がり、通勤時間がなくなったり、夫婦ともに家で過ごせる時間が長くなったりと、家事を分担しやすい環境が生まれています。しかし、女性の家事・育児の負担感は逆に増しています。
厚生労働省の調査によれば、育児休業を取った女性のうち、復職した人は2018年度に9割に達しています。育児をしながら夫婦で働くことは一般的になってきましたが、負担は女性に偏っています。今の親世代は、母親が家事・育児をしていた姿が記憶に刷り込まれています。このため、女性は、家事や育児は自分が担うものという意識が強く、夫より多くの家事や育児を引き受けています。

(2021年4月22日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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