サルの精巣の凍結保存

まだ精子をつくれない若いサルの精巣を凍結保存し、同じサルに移植して精子をつくり、子どもを誕生させることに、米国などの研究チームが成功しました。

 

(Science 363, 1314–1319 (2019))

チームは、若いアカゲザル5匹の片方の精巣を取り、切り分けて凍結保存しました。5~7カ月後に元のサルの陰嚢や背中の皮下に移植し、8~12カ月後に手術し、移植片から生きた精子を取り出しました。この精子を138個の卵子と体外受精させました。発達した受精卵11個をメス6匹の子宮に戻し昨年4月、健康なメスのサル1匹が生まれました。

(2019年3月22日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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