ジェンダーギャップ指数

 ジェンダーギャップ指数とは、各国の社会進出における男女格差を示す指標です。経済、政治、教育、健康の4分野14項目で男女格差を数値化し、国際団体である世界経済フォーラムが毎年発表しています。昨年秋に発表された2016年版で日本は144カ国中111位です。2015年の145カ国中101位から下がりました。経済が100点満点で56.9点ですが、政治が10.3点と極端に低くなっています。男女の所得の差が大きいことが主に影響しています。
 1位は8年連続でアイスランドです。国会議員や大臣、管理職は約4割が女性です。女性を一定割合以上にするよう定めるクオータ制を導入しています。そもそも人口の半分は女性です。女性の管理職や採用の比率に数値目標を設けるよう大企業に義務付けるなど、取り組みを進めています。しかし、国会では、選挙で男女の候補者をできるだけ均等にすることを目指す法案の審議がなかなか始まりません。

(2017年1月12日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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