フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言

日本医学会連合などは、フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言を発表しています。日本外科学会、内科学会、精神神経学会、癌学会など、国内の主要学会の80団体が参加しています。
ロコモは、2007年に日本整形外科学会が提唱しました。関節や筋肉、神経などの運動器が衰えて、立つ、歩くの移動機能が低下した状態です。社会参加に支障を来すロコモ度3の40歳以上は、国内に710万人いると推定されています。
フレイルは、日本老年医学会が2014年に提唱しています。要介護手前の虚弱な状態のことで、身体的(低栄養や口腔機能低下、運動器障害など)、精神的(認知機能障害やうつなど)、社会的(閉じこもりや社会的孤立など)の三つの表れ方があります。国内に65歳以上で371万人いると推定されています。
フレイルとロコモには、要介護状態になるリスクが健常者の約4倍、食事の改善や運動、社会参加によって回復や予防が可能といった共通点があります。特にフレイルは、口腔機能の衰え(オーラルフレイル)をはじめ、心不全や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、外科手術後にも表れ、様々な分野の医療者が経験します。
若者も含む広い年齢層で、運動器の軽い機能低下がまずロコモとして表れ、その中から徐々に重症化し、高齢者ではフレイルに至ると両者の関係性を整理しています。例えば、若い女性の過度なダイエットは、高齢期に骨粗しょう症や筋力低下を招き、ロコモやフレイルにつながります。中高生を含め、生涯にわたる啓発が重要となります。

(2022年7月22日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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