ポストコロナの教育-Ⅲ

リカレント教育の必要性
中高年社員のスキルアップを念頭に、リカレントの必要性を調査したところ、人生100年時代を反映してか、個人で学び直したいという意見が過半数を占めています。50~60歳で大学や学校に戻り、70歳まで充実して働きたいというコメントが目立っています。雇用期間の延長が求められる中で、とくに中高年社員のリカレントを進める必要があります。
日本では、生涯学習の発想からリテラシーから一般教養がリカレントの中心になっています。しかし、日本では2.5%です。昨今はスキル向上などの応用レベルやエキスパート養成のためのリカレントが、経済界の要請になっています。カリキュラム編成や定員の問題から、社会人の受け入れには消極的な大学もあるようですが、産学連携でリカレントの充実に取り組むことが大切です。そのためには、社員が自ら進んで学び直ししやすいように、企業が制度を整え、それを支援することが必要になります。

(2021年6月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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