ロスジェネ非正規女性の実態

就職氷河期に社会に出たロストジェネレーション世代の女性は、今も不安定な雇用に苦しんでいます。この世代の単身非正規女性の年収はほぼ2人に1人が200万円未満で、貯蓄は10万円未満が最も多くなっています。非正規の年収は、200万円未満が44%と半数に近く、非正規の8割近くが300万円未満と答えています。
貯金額では、非正規は10万円未満が最多で、ほぼ3人に1人の30.5%です。一方、正規で最も多かった貯蓄額は、1,500万円以上で26.4%です。仕事に関する悩みや不安を非正規のみに聞いたところ、収入が少ないが53.2%、雇用継続の不安が39%で、これがロスジェネ世代の非正規単身女性が抱える2大困難といます。
非正規で働く理由として、39%が正社員として働ける仕事がないからと答えています。就職氷河期に社会に出たタイミングや男女の雇用格差は、決して自己責任ではありません。現状に合っていない社会保障制度を改革する必要があります。

(2021年10月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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