不登校児に対するサポート

文部科学省の調査によれば、不登校の小中学生が増えるなか、不登校になるまでに誰にも相談しなかった小中学生が、約4割に上っています。子どもから大人に相談を求めることは難しい場合も考えられ、教師らが変化に気づくことが求められます。
最初に学校に行きづらいと感じ始めたきっかけは、多岐にわたっています。中2は、身体の不調、勉強が分からない、先生のことがそれぞれ約3割で、小6は、先生のこと、身体の不調、生活のリズムの乱れがいずれも3割を占めています。きっかけを大きく分類すると、小6、中2ともに8割近くが学校生活の関連を挙げています。
学校に行きづらいと感じ始めてから休み始めるまでの間に相談した相手で最も多かったのは家族で、小6、中2とも約5割を占めています。次は誰にも相談しなかったで、小6が36%、中2が42%です。学校の先生は1割台で、学校カウンセラーは1割に満たない状況です。
休んでいる間の気持ちについて、ほっとした・楽な気持ちに、あてはまる、少しあてはまると答えたのは、小6、中2とも約7割を占めています。しかし、勉強の遅れに対する不安があったも、小6で64%、中2で74%にのぼり、不登校生の複雑な気持ちが浮き彫りになっています。

 

(2021年11月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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