中堅企業の女性幹部

 大企業を中心に経営幹部への女性登用が少しずつ進んできています。しかし、中堅企業の取り組みはまだまだです。国際会計事務所グループのグラントソントンが2016年に実施した調査によれば、日本の中堅企業(従業員100750人)で経営幹部に占める女性の比率は7%であり、対象36カ国中最下位です。国別に見ると最も高かったのは、ロシアの47%です。アジアからはインドネシアの47%、フィリピンの40%、タイと中国の31%の4カ国が、上位10カ国に入っています。日本は10回連続の最下位です。
 全36カ国の女性幹部の比率の平均は25%です。調査開始時の19%と比べても上昇幅は限定的です。世界的に中堅企業の女性登用が伸び悩み気味のなか、日本の出遅れ感は、より一層際立つ結果となっています。

(2017年3月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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