中学生の自殺

 厚生労働省の調査によれば、昨年の自殺者は全体で24,025人と前年に比べて1,402人減少しました。2012年に3万人を切り、減少は6年連続です。国内全体の自殺者が減る中で、中高生の自殺が増えています。夏休み明けに自殺を図る子どもが多いとされています。昨年の中学生の自殺者は102人で、2017年ぶりに100人を超えました。
 子どもの自殺は長期の休み明けに集中する傾向があり、夏休み明けが最も多くなっています。特に9月1日に集中しています。子どもは、死を考えるほど思い詰めている自分と普通に生活する自分が共存する傾向があります。周囲の大人はサインを見逃しがちです。文部科学省では、全国の教育委員会に自殺予防教育を求めています。自殺予防教育では、誰にでも苦しい時がある、苦しい時はSOSを出す、友達が辛そうだったら信頼できる大人に伝える、の3本立てのメッセージを出すように訴えています。

(2016年8月30日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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