待機児童の増加

 全国で保育所に入れない待機児童が、20164月時点で約23,600人と推定されています。2年連続の増加で、1年前の23,167人から約400人増えています。保育所の定員は、10万人強増えたものの、共働き世帯の増加で入所の需要が高まっており、追いついていない状況です。待機児童は保育所などに入りたいのに待機している子どもを指しており、入所をあきらめている場合は人数に含まれません。
 出産後に仕事に復帰する女性の増加や、これまで入所をあきらめていた人が、入所希望に転じたことにより、受け皿の整備以上に利用者の申し込みが増加しています。待機児童を年齢別に見てみると、02歳児が約2万人と、全体の9割近くを占めています。小さい子どもほど1人の保育士が面倒をみることのできる人数が少なくなります。このため、02歳児の入所が特に難しくなっています。

(2016年8月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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