主婦の就職オーディション

 10月の有効求人倍率は25年ぶりの高い水準で1.40倍であり、企業は人手不足が顕著です。今後、主婦の掘り起しは日本経済の底上げに欠かせないものとなってきます。働きたい主婦を後押しするユニークな取り組みが始まっています。人手が欲しい企業を集め、その前で主婦自らが仕事の経験や能力をアピールし、企業のスカウトを待つといった芸能オーディションのような再就職活動です。
 リクルートジョブズの主婦の就業に関する1万人調査によれば、働きたいが働いていない主婦の約7割が「就職に向けて大変不安」、「不安」と答えています。具体的な不安は、「離職期間の長さ」と「育児の両立」です。主婦は一歩踏み出す勇気をもつことが大切ですし、企業側も主婦に一歩踏み出させる工夫が必要となります。

(2016年12月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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