乳幼児向け健診のIT化

こども家庭庁は、乳幼児の健康診断で必要な問診票や受診票に関し、2024年度から紙の記入を不要にします。マイナンバーカードを活用し、母子手帳アプリなどからスマートフォンで入力できるようにします。政府は、子育てや労働といった分野でペーパーレス化やデジタル化を進め、行政手続きの負担を減らして仕事と家庭を両立しやすくします。
現在健診や予防接種の際、事前に紙の問診票に記入して医療機関に提出し、受診時も医療機関で受診票を書きます。そのたびに母子手帳などから子どもの病歴や発育状況といった情報を転記しています。こうした手間を省き、親の負担を軽減します。紙の問診票に記入しないで済むよう、民間の母子手帳アプリをマイナンバーカードの個人向けサイトであるマイナポータルと連携します。
受診時も医療機関の窓口でマイナカードを提示するだけで、受診票や接種券といった本人確認の書類も要らなくなります。健診結果は自動的にアプリに反映され、親がいつでも確認できるようになります。これまで健診結果は各自治体で手作業で入力していました。

(2024年3月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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