予防接種ミス

 風疹や麻疹など子どもを対象にした定期の予防接種で、接種量や投与間隔を間違えるなどのミスが後を絶ちません。厚生労働省の調査によれば、調査開始の2013年度から年々増加しており、2016年度は900件増の計6,602件に上っています。ミスの報告制度の周知や、定期接種ワクチンの増加などが原因とみられています。
 最も多かったのは、接種間隔の間違いです。予防接種は定期と任意があり、接種するワクチンの数が増加しています。ワクチンの種類によっては接種間隔や回数が異なり、定期接種が増えていることが誤接種などの要因になっています。また、使用済みの注射器で再接種した事例もみられます。こうした予防接種のミスは、ワクチンアレルギーにもつながり、接種を控えるケースも増えることが懸念されます。

(2017年10月24日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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