人口ボーナスと人口オーナス

 人口構成の変化が経済にとってプラスに作用する状態を人口ボーナスと呼びます。反対にマイナスに作用する時、人口オーナスと言います。オーナス(onus)とは重荷・負担という意味です。
 わが国では戦後長い間、労働力人口の増加率が総人口の増加率よりも高くなる人口ボーナスが持続し、経済成長を後押してきました。しかし1970年代後半以降、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)の低下が続いています。現在は、高齢者人口の急増と生産年齢人口の減少が財政や経済成長の重荷となる人口オーナスの時代が到来しつつあります。

(吉村 やすのり)

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