介護離職の理由

 介護の必要性が高くなる75歳以上の高齢者は、2025年に現在の1.3倍の2,200万人へ急増し、家族の負担も大幅に増える見通しです。仕事と介護を両立させる仕組み作りが不可欠ですが、介護理由に離職する人は、今でも毎年10万人ほどにのぼっています。介護を機に離職した割合は、男女ともに6割を超えています。
 小規模な職場では介護との両立に理解が得られないケースがある一方、従業員側が休暇の申し出などを躊躇する場合も多くなっています。働きながら介護をしている約240万人のうち8割以上の人は、介護休業や介護休暇などの制度を全く使っていません。デイサービスやホームヘルパーなどをうまく利用すれば、離職せずにすむ人も少なくなると思われます。

(2016年9月9日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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