低出生体重児の増加

 小さく生まれる赤ちゃんは、増加傾向にあります。人口動態統計によれば、2,500g未満の赤ちゃんの割合は19805.2%から20159.5%に増加しています。また、1,500g未満の赤ちゃんは同時期に0.4%から0.7%に増えました。妊婦の高齢化や若い時期のダイエットで栄養状態が悪く、痩せた女性が増えたことなどが大いに影響しています。こうした赤ちゃんが出産後に入院し、治療を受けるのが新生児集中治療室(NICU)です。NICUの入院で、出産直後に母子は離れて生活するため、産後うつのリスクが高まるとの報告もあります。
 低出生体重児の増加のみならず、予定日前後で生まれる正期産児の体重も、20年あまりで男女ともに200g程度少なくなってきています。こうした児の出生体重の減少にも、母親の痩せなどの栄養環境が大いに関係しています。

 

(2017年11月3日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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