公立中高一貫教育校の増加

公立中高一貫校が増えています。文部科学省によれば、中等教育学校、併設型、連携型の3型を合わせた公立中高一貫校の数は、2002年度は全国で50校でしたが、2016年度に200校を超え、2021年度は217校に達しています。特に併設型が増えています。東京の小石川や両国、千葉の県立千葉、長野の諏訪清陵など各地の伝統校が目立っています。
進学校化だけが狙いではなく、6年間で探究やコンテストになどに力を入れ、豊かな人間性や起業家精神、世界へ飛び出す力を育てる余裕ができるとしています。6年間で探究活動などを充実させたり、進学実績を上げたり、成果が出ている学校がある一方で、併設型校では、中学からの入学者と高校からの入学者の学力差が課題となっている学校もあります。
中高一貫の最大の魅力である充実した探究活動と学力向上を並行して行うには、6年間の一貫教育が必要です。大学や社会が求める人間も変わってきているとし、進学重視の中高一貫化ではなく、これからの社会的なミッションに対応できる人材を生み出す教育が必要になってきます。

(2022年5月28日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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