労働力人口

 労働力人口とは、15歳以上の人口のうち、働いている人と、現在は働いていないが仕事を探している人の合計をいいます。専業主婦や退職した高齢者、学生など就業の意思のない人は含まれません。労働市場に参加している人の規模を示すもので、日本の経済活動を支える人々の総計を意味しています。労働力人口から完全失業者を除いた就業者は、企業で働く雇用者と自営業者などに分かれます。
 15歳以上人口のうち労働力人口の割合を労働力率は約7割ですが、女性は5割以下です。日本の女性は主に20歳代で出産するものの、その後に会社を辞めて、子育てが一段落してから復職する傾向が強いためです。子どもを産んだ働き盛りの女性の就労継続への支援が社会的に大きな課題となっています。男女合わせた労働力率は60%をわずかに下回っています。仕事から引退する高齢者の増加が大きな要因です。一億総活躍プランで、65歳以降の継続雇用や65歳までの定年延長を行う企業への支援を拡充する考えです。

(2016年6月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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