医学部の不適切入試

大学基準協会は、医学部の入試についての評価を行っています。医学部入試で不適切な取り扱いをした、または取り扱いをした可能性の高い日本大学や順天堂大学、聖マリアンナ医科大学など7大学について、2013~2017年度に「適合」とした評価を「不適合」に変更しています。不適合となった大学は、ほかに岩手医科大、北里大、金沢医科大、福岡大です。同協会は文科相から認証を受けた評価機関の一つで、大学教育の質や入試の公正性などを評価しています。
医学部の不適切入試では2018年8月、東京医科大で女子や多浪生らを不利に扱う得点操作が発覚しました。同協会は2019年3月に東京医大の評価を「適合」から「不適合」に見直しました。さらに不適切な取り扱いをした、または不適切な取り扱いをした可能性の高い他の大学についても、弁護士や大学教員らでつくる調査分科会で再評価していました。大学が機関から「不適合」評価を受けると、優れた取り組みを支援する趣旨の文科省の補助金には、原則申請ができなくなります。しかし、同協会から「不適合」とされた場合でも、改善を報告して追評価を受け、認められれば「適合」を取り直すこともできます。

(2020年2月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。