医療保育士とは

 医療保育専門士の資格は、日本医療保育学会が20073月に創設しています。保育士の資格に加え、保育士として常勤では医療機関で1年以上働いていることなどが条件となります。医学に関する座学の他、実際の事例に関する論文、面接試験を経て認定されます。資格は5年ごとの更新制で、この間に論文発表や学会への参加などが必要となります。毎年1030人ほどが認定されており、2016年度までに計160人が誕生しています。
 治療だけではなく、治療以外の時間の子どももケアしようという動きが広がり、1990年代ごろから保育士を配置する病院が増え始めています。入院中の子どもの遊び相手だけではなく、長期入院で院内学級に通う子どもの勉強や生活もサポートするなど一定の役割を果たしてきています。病状に合わせて保育内容を柔軟に変更することで、通常の保育士では難しい子どもの入院生活を支えています。

(2017年5月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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