外国人技能実習生

 人手不足が深刻化する中、日本で働きながら技能を習得する外国人技能実習生が注目されています。法務省の在留外国人統計によると、20176月末時点技能実習生数は251,306人でした。そのうち愛知県が26,774人と受け入れ人数では最多です。1000人あたりの数が最も多かったのは5.3人の岐阜県です。実数でも11,245人で全国5位でした。香川県、広島県などが続き、1000人あたりの上位県の顔ぶれを見ると、自動車産業や造船業などのものづくりが盛んであったり、大都市から離れている地域だったりします。
 岐阜県の場合、南部の美濃地域が隣接する名古屋への通勤圏であり、労働力が流出しがちであることが外国人実習生への依存に結びついています。愛知県の大学などに進学した若者がそのまま就職することも人手不足につながり、従業員が思うように採用できないため、退職者を雇用延長し、ベトナムや中国の実習生を増やしています。下位は、大都市圏のほか、工業生産性が少ない県が名を連ねています。

(2018年1月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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