多死社会

 2015年の人口動態統計によれば、約130万人の死亡者のうち、約7割を75歳以上が占めています。80歳以上の死亡数は6569歳、1519歳の年齢層と並び前年を上回っています。年間の死亡数は2024年に150万人、2030年には160万人を超える見込みです。2039年には死亡数推計が最多の1669,180人となり、2015年と比べて3割増になります。認知症患者も急増します。65歳以上の認知症患者数は2012年に462万人でしたが、2025年には約700万人に増える見込みです。高齢者の約5人に1人が発症する計算になります。
 死亡数が増える中、高齢者の人口増に伴う介護需要の拡大と、生産年齢人口の減少により、必要な介護人材の確保は難しくなります。介護職員の数は2035年には2015年より108万人多い295万人が必要になると見込んでいます。しかし2025年で31万人、2035年には68万人が不足しそうです。

(2016年6月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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