夜間頻尿

 夜間頻尿は加齢現象の一つです。夜起きる回数が3回と増えると、睡眠の質・量ともに低下してしまいます。50代の男女の6割以上が、夜中1回以上トイレに起きていることが分かっています。治療するには、頻尿で尿意があるから起きてしまうのか、中途覚醒で起きるから尿意を感じるのか、どちらが主な原因なのかを突き止めることが大切です。
 まず昼も夜も頻尿なのかを確認します。昼も頻尿なら、前立腺肥大症や過活動膀胱といった病気の可能性があります。一方、夜だけ頻尿となる夜間多尿の場合、生活改善で症状が良くなることもあります。例えば、脚がむくみやすい人は、昼間に下肢にたまった水分が夜間に腎臓に戻るため、睡眠時の尿量が増えてしまいます。定期的に運動するなどで脚のむくみをとったり、夜の飲食は就寝3時間前までにすませるようにします。夕食後落ち着いたら、ゆっくりと入浴することも有効です。

(2017年1月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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