今春卒業した大学生の就職率が上昇しています。リーマン・ショック前の2008年の96.6％を上回り、1996年の調査開始以来最高の97.3％に達しています。好景気で企業の求人が増えています。就職率は就職希望者のうち、実際に仕事に就いた人の割合を示します。
今春の就職率は前年同期を0.6ポイント上回り、過去最低だった2011年の91.0％以降、5年連続で上昇しています。就職希望率（74.0％）も前年から1.3ポイント増えて過去最高となりました。就職環境が好転し、進学希望から就職に切り替えた学生も多かったと思われます。男女別では女子（98.0％）が男子（96.7％）を4年連続で上回りました。文系は97.1％、理系は98.2％でした。
（2016年5月20日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
