大学生の受け身志向

 ベネッセ教育総合研究所の調査によれば大学はディスカッションなど主体的で対話的な授業を増やす改革を進めていますが、学生側の学ぶ姿勢は逆に受け身になっていたことが明らかになりました。学習方法について、自分で工夫するという学生が年々減少しています。また学生生活についても大学教員が指導・支援する方が良いとする学生が増えています。
 大学での授業は、グループワークやプレゼンテーションを重視する傾向にありますが、学生の依存的傾向は強まっています。授業改革の方向性は正しいと思われますが、いまだ学生の気質を変えるに至っていません。学生の気質には社会や経済など色々な要素が影響します。授業改革で変えるのには時間がかかります。

(2017年8月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。