子どもの近視

 視力の低下は、近視、遠視、乱視のいずれによっても起こります。日常生活に支障が出るのは、視力が0.3未満です。近年、子どもの近視が増え続けています。大半は眼鏡を使えば生活に支障がない視力を保つことができますが、中には矯正が難しく、大人になってから失明する恐れがある病的近視もあります。病的近視では、子どもの時から眼底写真に異常が見られることが多く、早期発見とケアが大切となります。
 1979年には、裸眼視力が0.3未満の小学生は2.67%でしたが、2015年度は8.32%で、3倍に増えています。スマートフォンや小型ゲーム機の長期間使用の影響が大きいとされています。強い光を放つ小さな画面を見続けると、網膜が引っ張られた状態になります。その結果、目が疲れ、遠くがぼやける仮性近視の状態が続き、最終的に視力が落ちます。特に成長期には長時間の使用を避けるべきです。

(2016年8月21日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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