子どもをもつということ - がんと妊娠を考える -Ⅳ

子宮頸がんと乳がん
子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というごくありふれたウイルスです。このウイルスに感染しても、多くの場合、自然に排出されますが、長く感染が続いた場合、がんになることがあります。毎年10,000人の女性が子宮頸がんになり、2,700名もの女性が命を落としています。子宮頸がんの罹患延齢は、妊娠出産の時期と重なっており、妊娠中に発見され、最悪の場合、妊娠を断念し、子宮を取らざるを得ないこともあり、マザーキラーとも呼ばれています。

 

若年者の婦人科がんの中で、現在でも死亡者数が顕著に増えているのは、子宮頸がんだけです。若い女性が妊孕性温存をするためには、子宮頸がん検診とHPVワクチンによる予防が大切です。

 

(吉村 やすのり)

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