学校教育における英語力の強化

文部科学省は、20 20年度以降の指導要領改訂で、小学校は5、6年で英語を正式教科にし、中学校の英語の授業は英語で行うようにしました。教員向けのオンライン研修で、指導力を伸ばす取り組みも進み、英語によるコミュニケーションの機会を増やし、話す力を伸ばす狙いです。
中高生の英語力向上は遅れています。2021年度の文部科学省によれば、中3で英検3級相当以上の力がある生徒は47%、高3で英検準2級相当以上は46.1%です。政府が掲げた2022年度までに50%との目標に届いていません。
英語で授業や考えを伝え合う機会が多い地域ほど、英語力が高い傾向がみられています。中高の英語の授業は英語で行うのが原則ですが、生徒の力にばらつきが大きいため、実際に授業時間の半分以上を英語で行う比率は中学で7割、高校は5割にとどまっています。中1段階から、使える英語を重視すべきです。外国人の指導助手が加わり、意見の発表や同級生とのやり取りを通じて会話を続ける力を鍛えることが必要です。

(2023年4月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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