宇宙ゴミの増加

米軍のデータなどを元に、人工衛星の情報を提供しているSpace-Track.orgの報告によれば、地球を周回する軌道にある人工衛星は、1月6日時点で8,014にのぼっています。年間に地球軌道上に打ち上げられる人工衛星などの数は、1964年に100を超え、2020年に1,245、2021年に1,715と増え続けています。
人工衛星が増える中、衛星を打ち上げたロケットの一部や役目を終えた衛星そのものなどが宇宙ゴミ(スペースデブリ)になっています。デブリ除去に取り組む民間企業のアストロスケールによれば、欧州宇宙機関が把握する大きさ10㎝以上のデブリは、3万6千個以上にも上っています。
2009年には、米通信会社の人工衛星とロシアの通信衛星が衝突し、多くのデブリになりました。近年は微小なデブリの衝突が原因とみられる事故も多発しています。デブリは増えていますが、人工衛星の打ち上げは今後さらに増えそうです。何らかの対応を真剣に考えなければならない時期にきています。

(2022年2月8日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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