卵の数
図は、卵巣にある卵子の数の変化を示しています。一番多い時期は、皆さんがお母さんのおなかの中にいる時、すなわち胎児のときです。大体700万個あるといわれています。この数が出産時には約200万個に減少しています。そして、月経が開始する初経の頃には30~40万個になります。
卵巣の卵子の数は、排卵しないのにどんどん失われていきます。月経が開始しても、毎月1個ずつ少なくなるのではなく、数百から千個位の卵子が消滅していくと考えられています。このことからも、年齢が高くなると妊娠しにくくなるということが分かります。ただこれは、健康な方での話ですので、これに卵巣の病気が起こると、さらに卵子の数が急速に減るようなことが起こる可能性もあります。
(家族と健康 平成28年9月1日)
(吉村 やすのり)