弁護士の収入

 法務省の調査によれば、2015年の新人弁護士の平均年収は538万円となり、5年前の2010年に比べ210万円減っています。新人ばかりではなく、全体的に弁護士の平均年収は低下傾向にあります。法曹人口の拡大により、弁護士余りの状況が続いていることも背景にあるとみられています。
 年収2千万円を超えた時期は、2010年は登録5年目でしたが、2015年は登録10年目で、弁護士が以前に比べて、収入が少なくなっています。背景に弁護士余りを指摘する声もあります。2015年の弁護士数は36,466人で、2010年よりも7,638人も増えています。弁護士の活動領域が想定よりも広がらず、若手が法律事務所に入れないなどの問題も起きています。

(2016年8月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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